小さな命、短き命
私の店舗の前にある駐車場にマンホールの蓋が3つあります。
ほうきで掃除をしていると、店寄りのマンホールの隙間に何かを見つけました。それは、数ミリの大きさの植物の葉でした。
隙間の部分にいくつかの小さな葉を出していました。
それは寒い時季だけの儚い命です。朝になると冷たい空気が地面を濡らし、朝日がほんの一時、そこを照らします。
その水滴と光が小さな葉の命の源です。それも冬の時期だけです。
暖かくなれば、どこからも水は供給されることはありません。
太陽の位置も変わり、日差しも照らすことはありません。
偶然が重なっての命を宿しました。
私はその姿を見て、思わず心の中で手を合わせました。