霊能者に憑依 その2
浄霊を続けるうちに、最後の者に辿り着きました。
しかし、その存在ははっきりしましたが、どこから接触したのか全く不明でした。相談者の過去の記憶を思い出せないように消させていました。家族の方に色々とお聞きしながら、あらゆる手段を使って、やっと、その名前が判明しました。
その名を相談者に告げると、ハッと思い出したように、表情が一変しました。
相談者が若い頃、その地方でとても有名な霊能者に言われるままに、呪文を唱えたり、水晶を月の光にかざして浄化とパワーを得るような魔術みたいなことを夜な夜なしていたと…。知らず知らずの内に、魂を売り渡していました。
とうとう、その姿を現さなければいけない状況まで追い詰めました。その姿はまるで映画の貞子のような風貌でした。動きもそっくりでした。それに、家族に向かって九字を切る始末。