不思議な力 その1
幼少期の頃のお話です。
以前、住んでいた家の前に一軒の寺院がありました。ご住職は女性の方で、私も大変お世話になりました。その当時、木魚が遊び道具になっていました。
その寺院の宗派の行者さんが訪れるというお話がありましたので、私も当日、見に行きました。
子供心として、行者さんの顔立ちが怖かったのですが、立ち振舞いは凛々しく、とても優しい方でした。
お加持をしてもらったことは覚えています。
今でも鮮明なことは、行者さんのお経を唱える声は私の身体の奥底に響き、その雰囲気は見る者を圧倒するぐらいでした。
その時に、身代わりになる木片を頂きました。