不思議な縁 京都編その1
私が30代の頃、初めて1人で京都へ日帰り旅行を計画した時のことです。
旅行雑誌の地図を見ながら、どのルートを歩こうかなと思案していたら、一度も聞いたこともない寺院からスタートすることに決めました。何となく、この寺院を最初に訪れたいと私の気持ちが駆られました。
当日、行ってみると、夢の中で見た風景と同じ光景が広がっていると歩きながら感じました。時々そういうことはありましたが、後になって“そういえば”という感じでした。しかし、今回は自分の意志であって、意志ではないかもしれませんが、リアルタイムにその夢の中の風景が現実に起きている感覚でした。
その寺院は、今ではほとんど世に知られていない存在ですが、以前は広大な境内を所有し、本尊も仏像に詳しい人であれば、知られているものです。