黒い影 その2
信号が赤色に変わり、ブレーキを踏んで車を止めた時、後方から物凄い急ブレーキの音が響き渡りました。
その瞬間、追突されると思い、身構えました。しかし、全く衝撃がなかった。ドアミラーを見てみると、後方の車のタイヤから白い煙が出ていました。その光景は追突されていてもおかしくはない様子でした。
後方の車は、その後、何事も無かったかのように隣の車線へ。
信号が変わった瞬間、その車は猛スピードを上げて立ち去ってしまいました。
横に車が止まった時、その車の助手席の窓から運転手を見ようとしたら、中は真っ暗で何も見えず。人の存在すら、判らない程でした。
これが初めて、命を狙われた瞬間でした。今までそれに近いことはありましたが、今回と比べると嫌がらせ程度でした。今回は初めて肝を冷やしました。
その後、不成仏霊が居ついている神社仏閣を訪れたり、浄霊で出張に行く時は必ず、今回のことが当たり前のことのように、起きるようになりました。