一冊の本
18歳の時、一冊の本と出会いました。
予備校の講師から講義の始まりに、本と映画の話をします。初めての講義の時に、故 小田実氏の「何でもみてやろう」という本を紹介されました。
今まで活字といえば、参考書か新聞を見るぐらいで、読書とは全く無縁の世界にいました。その時は何故かスーッとその講師の言葉が頭の中に入ってきました。
講義終了後、早速その本を求めて書店に走りました。
その本を手にとって読んで見ると、今までと違う世界がたくさんあることに気付かされました。
一冊の本との出会いが関心・興味というものが少し広がる機会を作ってくれました。
あの時、話をしっかりと聞こうとしなかったら、今と違う自分となっていたかもしれません。
「心ここにあらざれば、見れどもみえず、聞けども聞こえず」